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学校データ


  〒 360 - 0812
  埼玉県熊谷市大原1-9-1

  TEL  048 - 521 - 0050 (代表)
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学校長より




 



本校定時制を希望されている皆さん、そして保護者の皆さん、こんにちは。校長の武内道郎です。よろしくお願いします。

熊谷高校定時制は、昭和23年創立、平成3046日に第71回目の入学式を行いました。本校は、伝統と多くの輝かしい実績を持つ活力に満ちた学校です。

目指す学校像は「自ら考え、判断し、目標に向かい着実に努力するとともに、他者への思いやりの心を持った心豊かな生徒を育てる学校」です。

定時制課程は、様々な経歴のある生徒が集まっています。男女共学です。昼間仕事をしながら、夜間に勉強しようと頑張っている人、これまで学校になかなか行けなかった人、家庭の事情から長い間仕事だけで学校に行けなかった人など様々です。

その人たちが一つの教室で過ごすことは、お互いに刺激があり、また、励ましあうことで絆が生まれ、4年間頑張ろうと取り組む気持ちが出てきます。本校の生徒は、そういう中で頑張っています。先生方も、一人一人の生徒に真摯に向かい合い、より良い成長のために頑張っています。

それでは、平成30年度1学期の始業式に話した内容をお知らせします。

先日のニュースで、マララ・ユスフザイさんが、故郷のパキスタンに一時帰国したというニュースがありました。現在20歳のマララさんは15歳のとき、スクールバスでの下校途中、銃で頭を撃たれ重傷を負いました。幸い頭からの銃弾の摘出手術が成功し、イギリスの病院に移送され、そこで暮らしていました。15歳の少女を狙ったテロ事件に世界中が衝撃を受けました。マララさんの故郷パキスタンの北部山岳地帯は、イスラム過激派が支配する地域で、女性が働くこと、学校に通う事を認めておらず、この地域の200以上の女子学校が爆破されるなど、ひどい状況にありました。マララさんは、11歳の時にイギリスBBC放送のブログに、女性への人権抑圧を告発する「パキスタン女子学生の日記」を投稿し、恐怖に脅えながらも屈しない姿勢を続け、どんなに脅されても学校に通っていました。教育の機会を奪われた女性たちの希望の象徴でした。そんな中での銃撃事件でした。

マララさんが素晴らしいのは、こうしたひどい目にあったのに、自分の信念を曲げずに、教育を受けたくても受けられない子どものために、その後も活動を続けたことです。16歳の時に国連で行った彼女の演説は、感動の演説で非常に有名です。「1人の子ども、1人の教師、1本のペン、そして1冊の本、それで世界は変えられます。教育こそがただ一つの解決策です.」と締めくくられた演説です。2014年に彼女はノーベル平和賞を受賞しました。今回、5年ぶりに故郷パキスタンに一時帰国したのですが、まだ安全に暮らせる状況ではないようです。彼女は現在イギリスのオックスフォード大学で学んでおり、卒業したら母国に帰り、将来はパキスタンの首相になって国を変えたいと言っています。

なぜ、イスラム過激派は、彼女を銃撃したのでしょう。15歳の子どもが学校に通うことが、そんなに邪魔なのか。彼女の演説にあったように、どんな武器よりも、人々が学校に通って賢くなることを怖れているのではないかと思います。何も知らないままでいてくれた方が、イスラム過激派にとって都合がよいのでしょう。

今日、こんな話をしたのは、この恵まれた日本で、学校で勉強すること、知識を増やすことの大切さを改めて感じてほしいからです。知識が増えれば、人に騙されたり、失敗して損をしたりすることも減るでしょう。収入も増えて、生活も安定するかも知れません。

皆さんが、毎日本校に通ってくるのは、高校を卒業したいからだと思います。折角、高校に来ているのですから、授業をよく聞いて、勉強して、毎日賢くなって欲しいと思っています。

仕事やアルバイトの後に、学校に来るのは大変かも知れませんが、とにかく毎日来て、卒業を目指してください。卒業すれば、熊谷高校の卒業生です。卒業式の感動を、ここにいる全員に味わってほしいと願っています。今年度のスタートです。気持ちを入れ替えて頑張りましょう。

以上が、始業式で話した内容です。本校を希望している皆さん、そして保護者の皆さん、人生80年の時代、ゆっくりとした学校生活も必要な時があります。是非、本校で勉学に励んでください。


                          
                                                              熊谷高等学校校長 武内 道郎